私たちは、いま人生100年時代を迎えています。平均寿命が延び、健康寿命も長くなり、長いキャリアを歩むことが求められる時代となりました。
その中で、仕事のやり方も変化しました。会社に勤めながら、別の仕事をしている人や、趣味や得意分野を生かした副業をしている人が増えています。
パラレルワークや副業は、自分のキャリアの柔軟性を高めるだけでなく、自己成長やスキルアップの機会を増やすことができます。しかし、リスクやバランスの取り方にも注意が必要です。
この記事では、人生100年時代におけるキャリアとしてのパラレルワークや副業について、そのメリットや選び方、管理方法などについて解説します。持続可能なキャリアを築き、より充実した人生を歩むために、ぜひ参考にしてみてください。
目次
- 人生100年時代のキャリアとは
- パラレルワークや副業をするメリット
- パラレルワークや副業のをするリスク
- 複業時代の時間管理・タスク管理術
- 自分に合ったパラレルワークや副業の選び方
- まとめ
人生100年時代のキャリアとは
長寿を迎えた現代社会における新たな生き方を説いてベストセラーとなったリンダ・グラットン、アンドリュー・スコットの書籍『LIFE SHIFT(ライフシフト)』では、人生100年まで生きられるようになると、「教育→仕事→引退」というステージを一直線でたどっていくような生き方から、つねにステージの変化が起きる「マルチステージ」の人生へと変わっていくと言っています。「ライフシフト」とは、自分自身が自己成長を追求し、柔軟なキャリアやライフスタイルを構築することを言います。
人生100年時代のキャリアとは、自分自身の成長やライフスタイルを優先し、様々なキャリアやライフスタイルを組み合わせて構築することです。パラレルワークや副業をすることで、自分自身を成長させ、キャリアの柔軟性を高めることができます。また、ライフスタイルに合わせて働く形態を選択することもできます。自分自身が主体的に自己成長を追求し、柔軟なキャリアやライフスタイルを構築することで、人生100年時代を生き抜くことができます。
パラレルワークや副業をするメリット
では、パラレルワークや副業をするメリットとは何でしょう?
収入を増やすことができる
当然のことながら、パラレルワークや副業によって収入を増やすことができるということは最大のメリットです。この30年間あまり、日本人の平均年収はほとんど上がっていないと言われています。今後少子化が進む中で日本がかつてのような経済成長を成しえることは難しく、ひとつの会社で真面目に働くだけで、海外旅行に行ったりブランド品を身に着けたりするような裕福な生活をすることは多くの人にとって難しくなるでしょう。
これからの時代は、本業は効率的に定時までに終わらせ、隙間時間に他の仕事をするようなパラレルワークや自分で小さなビジネスを立ち上げて副収入を得て、トータルで収入を増やしていくことが望ましいと考えられます。
自分のキャリアの柔軟性を高めることができる
パラレルワークや副業をすることで、自分のキャリアの柔軟性を高めることができます。一つの仕事に縛られることなく、様々な分野に挑戦することで、自分のスキルや経験を広げることができます。また、将来的なキャリアチェンジの際にも、パラレルワークや副業で培ったスキルや経験が役立つことがあります。
たとえば、本業とは別に自分でブログ運営やYoutube動画制作を行ってきたひとが、Webメディアのライターや動画編集の仕事にキャリアチェンジするといったケースなど、最近ではよく聞く事例です。
新しい人脈を作ることができる
パラレルワークや副業をすることで、新しい人脈を作ることができます。様々な分野で活躍する人々と出会い、交流することで、自分自身の視野が広がります。また、新しいビジネスチャンスが生まれることもあります。
パラレルワークや副業をするリスク
パラレルワークや副業をすることには、いくつかのリスクが存在します。
本業とのバランスを取ることが難しい
副業に時間を割くことで、本業のパフォーマンスが低下する可能性があります。また、過剰な労働によって健康を害したり、ストレスや疲労感が蓄積してしまうこともあります。
法律的な問題に直面する
例えば、副業が本業に競合する場合や、営利目的である場合には、会社の承認が必要となる場合があります。また、自分自身が個人事業主として登録し、税金や社会保険料を支払う必要がある場合もあります。これらの手続きを怠ると、法的なトラブルに発展する可能性があります。
ワークライフバランスを保てなくなる
パラレルワークや副業を行うことで、休日や自分自身の時間を奪われることがあり、ストレスや疲れを引き起こすことがあります。より豊かな人生にするためにパラレルワークや副業をするのに、ワークライフバランスを失ってしまっては意味がありません。パラレルワークや副業を始める前に、リスクを十分に認識し、自分自身が負担を把握した上で、計画的に行うことが重要です。
複業時代の時間管理・タスク管理術
いくつもの仕事を持つ複業時代において、時間管理やタスク管理は非常に重要です。仕事が増えることで、スケジュールが混乱したり、やるべきことが見えなくなったりすることがあります。ここでは、有効的な時間管理・タスク管理術について書かれた書籍を紹介します。
『ライフハック大全―人生と仕事を変える小さな習慣250 』
堀 正岳 (著)のライフハックのアイデアや具体的なツール・アプリを250個紹介した本です。以下にいくつかのアイデアやツールを紹介します。
- 「Pomodoro Technique」: 25分間の作業と5分間の休憩を繰り返すことで、効率的な作業を目指すタイムマネジメントのテクニック。
- 「Trello」: タスク管理ツール。カードを使ってタスクを整理し、ステータスを管理できる。
- 「Evernote」: ノートを取るためのアプリ。手書きのメモやテキスト、画像などを統合的に管理できる。
- 「RescueTime」: 自分がどのように時間を使っているかを自動的に追跡し、時間の使い方を分析してくれるアプリ。
この本では、これらのツール・アプリをはじめ、様々なライフハックのアイデアが紹介されており、自分に合った方法を見つけるのに役立ちます。
『時間術大全 人生が本当に変わる「87の時間ワザ」』
著者のジェイク・ナップはかつてGoogleで働く多忙なビジネスマンであり、自分の経験から時間管理のテクニックを開発してきました。本書では、彼が開発した「87の時間術」を紹介しています。
具体的には、以下のような方法が紹介されています。
- タスクをリストアップして優先順位をつけること
- 電子メールを効率的に管理する方法
- ツールを使ってタスクを管理すること
本書では、これらの方法を実践するためのアプリやツールも紹介されています。
自分に合ったパラレルワークと副業の選び方
まず、自分が得意なことや興味を持っていることを考えることが大切です。また、自分が目指すキャリアや将来のビジョンに合わせて、どのようなスキルを身に付けたいかを明確にすることも重要です。さらに、パラレルワークや副業を行うために必要な時間やリソース、報酬なども考慮する必要があります。
本業以外に仕事を持つパラレルワーク
パラレルワークとは、複数の仕事を持つ働き方を意味します。本業以外の収益源というと、アフィリエイト運営やYoutube動画収益など、自分で何か仕事をつくることを考えがちですが、隙間時間で他の会社の仕事をする、といった働き方であればだれでもいつでも開始することができます。
たとえば、土日や平日の夜の時間だけUber Eatsの配達員をする、エンジニアが空いている時間で「ココナラ」のようなスキルマッチサイトで仕事を受けてアプリ開発をする、など自分の経験・スキルで今すぐやれることではじめることができ、手っ取り早くお金を稼ぐことができます。
すぐにはじめることができる一方、自分の「時間を売る」形態になりがちなのがデメリットですが、とにかく短期的に収入を増やしたい人は、イチから副業としてスモールビジネスを立ち上げるよりも、こちらを選んだほうが良いでしょう。
自分の関心やスキルを伸ばす
どんなパラレルワーク・副業を選ぶかを考えるには、自分が目指すキャリアや将来のビジョンに合わせて、どのようなスキルを身に付けたいかを明確にすることが重要です。そのうえで、本業では得られるないようなスキルや経験をつくれるフィールドを選ぶことが良いでしょう。
たとえば、まったくITやWebサービスにかかわったことがないような人でも、ブログを立ち上げて集客を行うことで、SEOやサイト運営のナレッジを得ることができます。最近では簡単にネットショップを立ち上げることができるので、ネットショップを立ち上げて中国から仕入れてInstagramで宣伝して販売する、というプロセスでは、仕入れ、商品管理、SNSマーケティング、顧客対応など様々なスキル・経験を得ることができ、同様の仕事を本業としてどこかの会社に転職する道もひらくこともできます。
まとめ
- 人生100年時代において、パラレルワークや副業はキャリアの柔軟性を高め、自己成長の機会を増やすことができる
- しかし、リスクやバランスの取り方にも注意が必要である。
- 自分のキャリアビジョンや目標を明確化し、適切なパラレルワークや副業を選び、バランスを取りながら取り入れていくことが望ましい